金沢市近江町市場の和食居酒屋「市の蔵」（金沢市青草町、TEL 076-224-3371）が11月7日、カニ漁解禁に伴い「香箱がに（こうばこ）」を安価で販売するメニュー企画を始める。

「市の蔵」店内の様子

　同店では11月20日までの期間中、通常1杯＝980円の「香箱ガニ」を1杯＝490円（以上、税別）で販売する。夜限定メニューで注文は1名につき1杯まで。同店が香箱ガニを安価で提供する企画は、昨年に次ぎ2回目。前回は1000杯以上を販売したという。

　香箱ガニはズワイガニのメスで、オスと比べて小ぶりだが、カニみそや外子・内子（そとこ・うちこ）と呼ばれる卵が人気で、北陸地方の冬の味覚として好まれている。石川県では11月6日にカニ漁が解禁され、11月7日から近江町市場を始め県内の鮮魚店やスーパーなどで販売される。香箱ガニ漁は12月29日まで、加能ガニ（ズワイガニ）漁は来年3月20日まで。

　同店では香箱ガニの販売に加え、750グラム以上の石川県産の「加能ガニ」を1杯9,500円で販売するほか、今が旬のカニを満喫できる「カニ料理宴会コース」3,800円～19,000円（以上、税別）、同飲み放題付きプラン5,500円～22,000円（以上、税込み）も用意する。

　同居酒屋を経営するハチバン和食事業部の鈴木勝也さんは「市場に近い特長を生かし、近江町市場に並ぶ旬の食材を使っている。店内にはカニ専用のいけすを備えており、1年中カニ料理が楽しめる」と話す。店長の古井利幸さんは「カニ漁解禁を市場と一体となって盛り上げたいとの思いから企画した。ぜひ地元の方に旬の食材を味わってほしい」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は11時～23時。