金沢の「しいのき緑地」(金沢市広坂)と周辺各所で11月1~2日、「第13回全国地紅茶サミット in お茶のまち金沢」が開催される。
全国から地紅茶の生産者が集い情報交換と交流を深める目的で2002年、鳥取県から始まった同イベント。当初は業界内の研究会として行われていたが、地域を盛り上げるため一般来場者を招くイベントに成長した。全国でネットワークが広まり、これまで福岡・静岡・高知など茶の産地で開催された。
近年では1500人を超える来場を数える中、第13回は初めて金沢での開催が決まった。主催は石川県茶商工業協同組合と「加賀の紅茶」の産地である打越製茶農業協同組合。来場者は約2000人を見込む。「藩政期から明治時代にかけて茶文化が盛んだった加賀百万石の世界を演出したい」と話すのは、同イベント実行委員長の織田勉さん。
金沢城を臨むメーン会場には、石川の地紅茶「加賀の紅茶」「能登の紅茶」をはじめ約20産地の地紅茶が集結する。入場券代わりとなる九谷焼のティーカップ(能登高校生作のクッキー付き)で、各産地から出品される自慢の紅茶を試飲できる。金沢ならでは和菓子などスイーツの提供も。
金沢東急ホテル(香林坊)では「前夜祭」(10月31日、18~20時、参加費=3,000円)が行われるほか、期間中には和菓子と共に紅茶のお点前を楽しむ「加賀の紅茶の茶会」(しいのき迎賓館1階、参加費=1,500円)や、地元で活躍する紅茶講師が指南する「加賀の紅茶サロン」(兼六園時雨亭、参加費=同)なども予定する。
織田さんは「全国の地紅茶が集うイベントで、金沢らしい演出を楽しんでもらえれば。発売から6年目となる『加賀の紅茶』にとっても、生産体制が整ったところでPRの場となれば」と来場を呼び掛ける。
開場時間は10時~16時。入場料は、1,000円。チケットは、チケットぴあと県茶商工業協同組合加盟店各店で販売する。