石川県内のエステティック業者により昨年9月設立された「石川エステティック協同組合」が5月8日、第1回「認証サロン店認定式」を行った。

認証マーク

　健康や美容への関心が高まる中、主に30～50代の女性を中心に人気を集めるエステティックサロン。県内では約340店舗が営業するが、スタッフの知識不足・技術不足・説明不足などから多くの消費者トラブルも報告されている。また、店舗の過剰供給と大手の地方進出によりサービス価格の下落が起こり、中小サロンの淘汰（とうた）が進んでいるのが現状だという。

　そのような状況を背景に、消費者の信頼を保つためにコンプライアンスを順守した施術経営を目指し活動する同組合。当初9社で設立されたが、現在は20社にまで増えた。県中小企業団体中央会が支援し、共同事業を通して業界全体の信用・信頼の回復と知名度の向上などを目指す。

　具体的には、最新施術や安心・安全性のPR、「認証サロン店」であることを示す安全・安心マークの普及、エステティシャンの技術向上、店舗経営に関する研修、施術に必要な物品の共同購買などを行う。

　第1回認定式では、認定基準の概要の説明が行われ18のサロン店が認定された。認証店の一つとなった「レアルステイト」（金沢市諸江町）の社長・熊野友勝さんは「認証を受けることができ、今まで以上にお客さまに安心して利用していただけるよう努めたい」と意欲を語る。認証サロン店の店頭には認証マークが設置される。