金沢産のユズとショウガ、酒米を使用したご当地リキュール酒「金沢ゆわく 柚子(ユズ)と生姜(ショウガ)のお酒」が2月20日、県内8つの酒販店で発売された。同日は旅館「かなや」(金沢市湯涌町)で完成お披露目式が行われ、関係者がその誕生を祝った。
「金沢ゆわく 柚子と生姜のお酒」は金沢市大桑で採れた新ショウガと同市湯涌地区で収穫されたユズを2~3カ月間、同市産の酒米を使った清酒に漬け込んで仕上げたリキュール酒。1本(300ミリリットル)当たりショウガ約3個、ユズ約2分の1個を使用し、「フルーティな香りと苦み、ショウガのピリリとした味わいを楽しめる」(製造した「やちや酒造」の神谷昌利社長)という。
美容と健康に関心を持つ若い女性を主要ターゲットに据え、都会のモダンな女性がグラスで酒をたしなむ姿を描いた画家竹久夢二(1884年~1934年)の美人画「東京行進曲」をラベルにあしらった。同作品は昭和5(1930)年に発売された楽譜集の表紙を飾ったもので、所蔵する「金沢湯涌夢二館」(湯涌町)が提供した。
アルコール度数は12度。ストレートのほか、ロックや水割り、お湯割り、炭酸割りにも合うという。
県内の酒販店の有志で組織するプロジェクトチーム「いしかわリキュール研究会」がオリジナル商品の第3弾として企画。旅館の女将(おかみ)たちで作る同温泉観光事業協同組合かたくり会、JA金沢市が協力し、県中小企業団体中央会がコーディネートした。
この日の完成お披露目式では、開発の経緯が説明され、出席者が試飲した。
価格は1,575円で、2800本の限定販売。宮下酒店、ふじた酒店、カガヤ酒店、酒の大沢、やちや酒造、本吉商店(以上金沢市)、お酒倶楽部くぼで(加賀市)、みなみ酒販(小松市)で販売する。