石川県能美市と小松市の九谷焼卸問屋14社でつくる「九谷焼彩匠(さいしょう)会」は、ウルトラマンを手描きした九谷焼の三段重、とっくり、杯など8種類の新商品を売り出した。現在、インターネット上で注文を受け付けている。
「ウルトラマンdeお正月」を紹介する「九谷焼彩匠会」の役員たち
商品名は「ウルトラマンde(デ)お正月」。伝統工芸士の中村陶志人さんと宮本晄さんが和絵の具などを使って手描きし、円谷プロダクション(東京都渋谷区)が監修した。
三段重は、赤色を使わない画風「吉田屋」と真っ赤なラインの初代ウルトラマンを組み合わせた。桜と唐草、ヒョウタンやうちわといった「吉祥文」も描かれ、お正月らしい雰囲気を漂わせている。
とっくりは空を飛ぶ姿と、「うまくいく」を意味する干支(えと)の午(うま)9頭、杯は「スペシウム光線」を発射する姿と世界遺産に選ばれた富士山などをコラボさせ、縁起を担いだ。ヒーローをかたどった金色・銀色の箸置きもある。
同会代表の久田耕司さんと副代表の岩田克久さん、会計の辻本治彦さんは「ウルトラマンには3世代のファン層がいらっしゃるので、世代間のだんらんがあるお正月を過ごせるのではないか。また、これをきっかけに、若い方にも九谷焼のファンになっていただけたらうれしい」と口々に話す。
価格は三段重が3万1,500円、そのほかは1,260円~1万5,750円。注文制で、ウェブショップで申し込める。