「カナザワ映画祭2013」が9月13日~16日、金沢都ホテル(金沢市此花町)のセミナーホール「旧ロキシー劇場」で開催される。
市民の有志で活動する「かなざわ映画の会」が主催する同祭は、今年で7回目。全国の映画ファンの中で認知度も上がり年々来場者を増やしている。初年度は約2000人、昨年は3100人で今年は3500人の入場を見込む。
今年のテーマは「3Dを超えた体感する映画」。映画のストーリーと連動し客席にさまざまな仕掛けを施すなど、会場でしか味わえない映画体験を提供する。ギミック(=仕掛け)の帝王として1960年代にアメリカを席巻したウィリアム・キャッスルによる「ティングラー」(1959年・アメリカ)や、昨年上映したものの観客の多さにより半分以上の人に入場を断ったアニメ「地下幻燈劇画 少女椿」(1992年・日本)にも仕掛けを施してアンコール上映する。
「観客参加型映画」として上映するのは「ロッキー・ホラー・ショー」(1975年・イギリス)。観客がスクリーンに映る登場人物と一緒に歌って踊り、突っ込みを入れ、まるで登場人物がスクリーンから飛び出してきたようなパフォーマンスを演出する。
そのほか、子ども向けに「ゼロ歳からの映画館」と題して、2012年にNHK「おかあさんといっしょ」に出演したバンド「ファンファーレ・ロマンギャルド」の生伴奏付きの「漫画 瘤(こぶ)取り」など、戦前のアニメーション5本を上映する。
本業が医師である清川隆監督による医療器具を使った恐怖場面が描かれる「ハッピーアイランド」(2013年)の上映(15日・14時~)には、監督と出演者が舞台あいさつに訪れる。「午後十時の爆音映画祭」(15日・22時~翌朝6時終了予定)では、「時計じかけのオレンジ」(1971年・イギリス)など3作品を上映。
同会代表の小野寺さんは「参加型のライブ感覚あふれる映画祭。通常の映画館や家庭のホームシアターでは味わえない映画体験ができると思うので、ぜひ足を運んでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
鑑賞券は、1回=1,500円(前売り=1,300円)・3回=3,500円(前売りのみ)。上映スケジュールなど詳細は同祭公式サイトで確認できる。