金沢市は8月1日から、原動機付き自転車に、冬の風物詩である「雪づり」を描いた「ご当地ナンバープレート」を交付する。
2015年春に北陸新幹線金沢開業が予定されていることから、市民にさらに地元への愛着を強めてもらい、観光客には地域をPRしようと、導入を決めた。
加賀藩主・前田家の家紋である「梅鉢紋」を降雪に見立て、雪づりが施された冬の金沢にしんしんと降り積もる様子を描いた愛らしい図柄で、総排気量別に白色(50cc以下)、薄黄色(90cc以下)、薄桃色(125cc以下)の3色がある。
市が昨年、金沢美術工芸大学の学生にデザインを委託。応募のあった約15点の中から、選考委員会が「金沢らしさ」「誰からも親しまれる」「原付き自転車の個性を消さない」の3点を基準に1点を選び、一部の色を調整した。
作者は、今年3月に同大学視覚デザイン専攻を卒業した小池佑子さん(静岡県出身)。初めて金沢を訪れたときに、印象に残ったのが雪づりだったという。
市税務課諸税グループ長の里見和俊さんは「ご当地ナンバーの導入により、金沢の良さを市民が改めて感じ、愛着と誇りの意識を高め、金沢の魅力発信になれば。」と話す。
新しいナンバープレートは新規登録の際に交付されるほか、登録済みのナンバーからの交換もできる。手数料は無料。