北陸鉄道(金沢市割出町、TEL 076-272-2221)は3月9日、石川線の始発駅野町~終着駅鶴来間で「おでん電車」を臨時運行する。
同社は鉄道の利用促進を目的に、夏は「納涼ビール電車」を運行してきた。毎年利用者の評価は高く、本数を増やすなど実績を積んでいる。今回、冬季の企画列車は初の試みとなるが、「ビール電車」同様利用客を楽しませ、来シーズンに向けて弾みをつけたい考え。
参加者にはおでん6品(大根、卵、ちくわ、さつまあげ、こんにゃく、昆布)、鶴来駅近くに店を構える「いっぷく処おはぎや」の特製弁当、同町の日本酒メーカー「菊姫」のカップ酒とお茶が1本ずつ付く。さらに、同社の職員がサーバーからジョッキに注ぐ「キリン」生ビールが飲み放題となる。持ち込みは自由。
当日は17時に野町駅に集合し、貸し切りの臨時電車で鶴来駅へと向かう。鶴来駅では約35分間停車し、再び野町駅へ折り返して18時53分に到着の予定。途中駅での乗降はできない。同社企画部の担当者は、「まだ日も沈んでいない時間帯の運行なので、電車から見える外の景色を堪能しつつ、お酒や会話を楽しんでもらえたら」と話す。
野町駅発着のため、金沢市からの参加が見込まれるが、「この機会に身近に鉄道に触れ合ってほしい。年齢男女問わず、どなたにでもご利用いただきたい」と、多方面からの参加を呼び掛ける。
参加費は1人3,500円(電車往復運賃込み)。定員50人。要予約。申し込みは同社鉄道部企画列車係(TEL 076-272-2221)まで。受付時間は月曜~金曜、9時~17時。