冬の金沢の夜を幻想的に演出するイルミネーション「香林坊ツリーファンタジー」の点灯が11月1日、始まった。竪町や片町でも電飾が街を彩り、帰宅途中の会社員や高校生らがうっとりと見入った。
当日、香林坊、竪町、片町など中心商店街5地区を対象にした「5タウンズイルミネーション合同点灯式」がファッションビル「香林坊アトリオ」(香林坊1)の玄関前で行われた。
木の花幼稚園(長町3)の園児30人と「ミス百万石」の山本八恵子さん(23)=金沢市=が「香林坊ツリーファンタジー」のスイッチを入れると、国道沿いのケヤキ35本に付けられたLED電球11万球が点灯し、街を青白い光で染め上げた。通行人やバスを待つ高校生らは「ワーッ」と歓声を上げ、ロマンチックな光景を写真に収めようと一斉に携帯電話のカメラを向けた。
電飾の中には、郷土の冬の風物詩の一つである「雪づり」を模したものもあり、ひときわ目を引いていた。
竪町ストリートには、クリスマスツリーとリボン形オブジェが登場。片町スクランブル交差点では街路樹2本が赤と青の光をまとい、行き交う人の注目を集めた。
ファッションビル「香林坊109」(香林坊2)は1万7000球のLED電球を使い、天の川と星をイメージさせる華やかな装飾を施している。
5タウンズのうち、柿木畠は12月1日から、広坂は11月中ごろから、それぞれスタートする予定。
香林坊ツリーファンタジーと香林坊109のイルミネーションの点灯は17時~24時(12月24日は翌朝1時まで、同31日は翌朝6時まで)。来年2月17日まで。竪町ストリートは16時~翌朝7時、片町スクランブル交差点は17時~24時で、いずれも来年2月28日まで。