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金沢・ひがし茶屋街で「こどもおかみ」に-老舗「懐華樓」が夏休み体験企画

打ち水をする「こども女将」の岡島百那ちゃん(中央)と馬場華さん(右)

打ち水をする「こども女将」の岡島百那ちゃん(中央)と馬場華さん(右)

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 金沢・ひがし茶屋街の茶屋「懐華樓(かいかろう)」(金沢市東山1、TEL076-253-0591)で7月28日、夏休み中の子どもたちがおかみと番頭の仕事を体験できる「キッズアカデミー」が始まった。

おかみの馬場さん(左)からあいさつの仕方を教わる2人

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 同店は市保存建造物に指定されており、日中は観光客の見学のために内部を開放し、カフェとしても営業。キッズアカデミーは茶屋での仕事を通じて、子どもたちに金沢の和を愛する心やもてなし、働くことの大変さと楽しさを学んでもらおうと企画した。初日は大徳保育園年長児、岡島百那ちゃん(5)と、おかみの馬場華幸さんの長女で金沢大学付属小学校3年の華さん(8)が「こども女将」を務めた。

 浴衣と着物に着替えた2人は、馬場さんからあいさつや和服を身に着けた際の立ち方、座り方を学んだ後、ひしゃくとおけを手に店の前に打ち水し、来店客を迎える準備を整えた。

 続いて玄関に座り、カフェ営業中の1階に入る百那ちゃんの両親を「いらっしゃいませ」と笑顔で出迎え。注文を受けた甘味を給仕する「お運び」も担当し、馬場さんの「ごゆっくりどうぞ」の声に合わせてぺこりと頭を下げた。

 仕事を終えた百那ちゃんは「デザートを持って行くのが楽しかった」と声を弾ませ、これまでに何度も「こども女将」を体験している華さんは「百那ちゃんに打ち水を教えてあげられて良かった」とほほ笑んだ。

 馬場さんは「百那ちゃんは5歳にしてはしっかりできていた。華ちゃんは百那ちゃんに教えていて、未来のおかみとして頼もしかった」と、2人の働きぶりに満足そうだった。

 同アカデミーは8月3日~5日、17日~19日、24日~26日にも行われる。対象は年長児から小学校6年までで、予約制。男の子は「こども番頭」になる。費用は子ども1人につき3,500円。付き添いの大人は入館料500円と喫茶料が必要。

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