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石川・北陸鉄道が体験教室-子どもらが電車運転、ブレーキに苦戦も

運転士から教わりながら、電車を動かす参加者

運転士から教わりながら、電車を動かす参加者

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 北陸鉄道(金沢市割出町)の「石川線7700系電車・運転体験教室」が7月28日、石川線鶴来駅(白山市)構内で始まり、小学1年生から大人まで7人が運転に挑戦した。

参加者が運転に挑戦した「7700系電車」

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 7700系は京王電鉄井の頭線(東京)で使われた後、北陸鉄道が譲り受け、現在も石川線で走行。シルバーのステンレス製の車体にオレンジ色のラインが入ったシンプルなデザインで、利用客に親しまれている。

 教室では、参加者が運転士の寺出浩司さんに教わりながら、乗用車のアクセルに相当する「マスターコントローラ」のレバーと「ブレーキハンドル」を握り、運転免許が必要ない同駅構内の側線約100メートルを時速5~6キロメートルで代わる代わる運転した。

 最も苦心したのは、「運転士でも、何年練習してもうまくなれない人がいる」(徳野公一同社取締役鉄道部長)というブレーキ。ハンドルを動かしてから車体が減速し始めるまでに時間がかかる上、車内の人たちに停車の衝撃を与えないよう、車体が止まる寸前にいったんハンドルを緩める微妙な調整が必要で、うまくコントロールできず、「ガクン」と急停車させてしまう子どもが続出した。

 参加者は乗客の立場では分からない運転の難しさを実感し、日々、快適な乗り心地を提供するプロの技をあらためて感じ取っていた。

 参加した金沢市三馬小学校1年、菅波菜月さん(7)は「(車体が)止まらないのかと思って緊張したけど、楽しかった。将来はここの運転士になりたい」と笑顔を見せた。これまでに全国の鉄道会社17~18社の運転体験を約40回経験したという千葉県船橋市、会社員岡野大雅さん(38)は「この電車が井の頭線を走っていた時に乗っていたこともあって思い出があり、それを運転させてもらえてありがたい。特にブレーキが難しかった。プロにはかなわない」と脱帽した様子だった。

 教室は8月25日・26日にも開催する。定員は各日20人。体験料は3,000円。参加希望者は、官製はがきに住所、氏名、生年月日、参加希望日、電話番号を記入の上、同社鉄道部「運転体験教室」係(白山市鶴来大国町ニ13-1、TEL076-272-2221)まで郵送する。8月1日から15日までの消印有効。応募者多数の場合は抽選。

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