石川県産の朝捕れ鮮魚ブランド「石川の朝とれもん」の商品が5月上旬から順次、金沢市内のスーパー、鮮魚店で店頭デビューしている。
朝とれの鮮魚「石川の朝とれもん」をPRする「あさとれェもん」
水産物卸の石川中央魚市(金沢市西念4、金沢市中央卸売市場内)とJFいしかわ(北安江3)などがプロジェクトチームを結成して地産地消を進めている同ブランドは、金沢市中央卸売市場で行われる「朝セリ」にかけられた魚を扱う。魚種は限定せず、季節によって水揚げする魚種が変わることもブランドの魅力の一つに位置付ける。
プロジェクトチームでは同ブランドの魅力を消費者に伝えるために小売店の協力が欠かせないとの考えから、地産地消と魚食推進の趣旨に賛同する小売店に限ってポスターやのぼりなどの販促ツールを提供した。POPには、魚料理が大好きなキャラクター「ちびっこ侍」の「あさとれェもん」も登場し、親子連れの買い物客の目を引いている。
石川中央魚市の田丸達之さんは、「魚は栄養面で優れているだけでなく、地域の食文化とも深く関わっている。親しみやすいキャラクターを通して、子どもたちに魚食に親しんでもらえれば」と話す。
近江町市場(青草町)の鮮魚店や地元スーパー、百貨店の鮮魚コーナーの店頭では午前中にその日の朝に水揚げされた「石川の朝とれもん」が並べられる。
「ニュー三久泉が丘店」では、鮮魚売り場の対面コーナーにポスターやのぼりを掲出する。同売り場の担当者は、「キャラクターが登場したことで、地場の朝捕れの鮮魚に対する認知度がもっと上がれば」と話す。
地産地消のPRに積極的なのは地元店だけではない。「イオンもりの里店」(もりの里)では、「石川の朝とれもん」を日曜の鮮魚コーナーの目玉としている。
プロジェクトチームでは6月に店頭キャンペーンを企画しており、「新鮮な県産魚が、日々のおかずの定番の選択肢になれば」(田丸さん)と期待を込める。