九谷焼彩匠会(能美市、TEL 0761-27-1459)は5月3日、円谷プロダクションが監修した九谷焼の「ウルトラセブン プレミアムカップ」を300個限定で発売する。
販売を予定する「ウルトラセブン プレミアムカップ」(青粒・花詰)
ウルトラマンの脚本を手掛けた佐々木守さんの出身地であることから、ウルトラマンシリーズの商品開発を進める同市では「ウルトラのまちづくり事業」と銘打ち、九谷焼とコラボした多くの関連商品を企画・製作してきた。
九谷焼の製造販売業15社で運営する同会が今回、企画・開発したのは市制7年にちなんだ「ウルトラセブン」のカップ。昨秋、発売した5種類の「ウルトラマンカップ」が好評を得たことから、引き続き「カップ」をテーマに開発を進めた。「九谷焼茶碗(わん)祭り」(5月3日~6日)に合わせ発売する。
ウルトラセブンの必殺技「アイスラッガー」にフォーカスした同商品。「カップの持ち手部分だけをアイスラッガーにするより、ふた付きにしてカップ全体でセブンの顔とアイスラッガーを表現した方が、よりリアリティーがあり商品への楽しさを感じてもらえるのでは、と思った」と同会の北野広記さん。
カップ全体の造形に加え、ウルトラマンの顔となるカップボディーの絵付けに使う銀色は普段あまり使わないため、絵具の調合を含めて問題点を修正しながら何度も試作を重ねた」という。円谷プロダクションの監修も受け、ようやく完成にこぎ着けた。
今後は、カップのアイスラッガーを九谷焼独自の絵柄でもある「青粒」や「花詰」などの技法で描いた作品を製作する計画もあるという。北野さんは「『ウルトラセブン プレミアムカップ』を通じて、九谷焼を楽しんでいただき陶磁器との新たな魅力と出合いの場となれば」と期待を寄せる。
価格は、ウルトラセブンにちなんで7,777円。「九谷焼茶碗祭り」で販売するほか、九谷陶芸村内の加盟店13店で販売する。