金沢のドーナツ店「アンファンニュアージュ 金沢フォーラス店」(金沢市堀川新町)がホワイトデーに向け、石川県内の商店などが作るこだわりのみそや豆乳を隠し味にしたスイーツ「金澤マカロンショコラバー」を売り出している。
同商品に使われているのは、江戸時代後期・1830年創業の高木糀(こうじ)商店(東山1)が昔ながらに手仕事で製造している3年熟成みそ、同前期・1625年創業で、伝統を守りながらも化粧品やリキュールなど幅広い分野に進出する福光屋(石引2)の酒かす、近江町市場内に位置し、国産大豆だけを使用する「豆腐家しば田」(上近江町)の豆乳、1863年創業で、昭和天皇に献上したこともある丸八製茶(加賀市)の加賀棒茶、家族だけで営み、ほとんどの工程を手作業で行う鳥居じょうゆ(七尾市)のしょうゆ、奥能登のグループが生産するミネラル分が豊かな奥能登塩の6種類。それぞれガナッシュと合わせてマカロンに挟み、棒をつけてチョコレートでコーティングした。
シェフ・パティシエで、同店を経営する「ニュアージュ」(福井県坂井市)社長の出蔵智樹さんが「奥深い石川のものづくりの文化をお菓子にして発信したい」と考え商品化した。6店は雑誌やインターネット、知人を通じて知った店で、味見をしたうえで各社・各店の社長や店主を訪ねて、それぞれの製品にかける思いを聞き、協力を求めたという。
「ここにしかないものなので、県外の方へのお土産としても利用してほしい」と出蔵さん。価格は6本セットで1,680円。単品では販売しない。
同店は3月16日、スイーツショップ「ワノワ ニュアージュ」としてリニューアルオープンを予定。14日までは改装工事のため、金沢フォーラス内のホワイトデー特設コーナーで商品を販売している。
営業時間は10時~21時。