金沢の金箔(きんぱく)メーカー「箔座」(金沢市森山、TEL 076-253-0893)が11月19日、金箔入りの本格麦焼酎「箔焼酎」を発売した。
同社が酒類の商品を販売するのは初。石川県内の焼酎メーカー「日本発酵化成」(珠洲市)と共同開発した。これまでは金箔を使った土産物として、菓子やアクセサリーなど女性客がメーンの商品を多く展開してきたが、男性客の獲得も視野に入れ「焼酎」というアイテムを選んだ。
能登杜氏(とうじ)と金箔職人の熟練の技から生まれた同商品。北陸唯一の本格麦焼酎蔵元で造る本格焼酎は、原料を麦のみにこだわり北陸の気候風土の中で3年間じっくりと熟成させた独特のまろやかな風味と上品な香りや深い味わいが特徴。水割り・お湯割り・オンザロックと、好み応じて楽しみ方の幅も広い。金箔の彩りから、クリスマスや新年など祝いの席などへの利用にも期待する。
酒類商品の開発について、同社広報の四十万谷昌代さんは「石川県内には日本酒の酒蔵が多いが、賞味期限などを考えると土産物として焼酎が最適だった」と話し、「県外の人にはもちろん、地元の人にも地産地消の本格焼酎の味を試していただき、金箔を身近に感じてもらえれば」と利用呼び掛ける。
価格は1,050円(200ミリリットル)。同社直営店やオンラインショップで取り扱う。販売目標は年間3万本。