金沢市香林坊で9月23日~25日、「香林坊まつり」が開かれ、歌手の植村花菜さんの無料ライブや雑誌モデルが出演するファッションショー、トークイベントなどが繰り広げられた。主催は香林坊商店街振興組合。
植村さんのライブは香林坊アトリオの開店25周年記念として行われ、約2000人(主催者発表)が集まった。紺色のワンピース姿で同店のステージに登場した植村さんは「おばあちゃんがいてくれて、今の私がいる。歌にすることで、天国にいるおばあちゃんも喜んでくれるかなと思った」と、ヒット曲「トイレの神様」の制作秘話を披露。ギターを弾きながら、感謝の思いや愛情を込めて歌い上げた。観客はじっと聴き入り、中には、歌詞に合わせて「うん、うん」とうなずく高齢女性の姿も。
植村さんはまた、インディーズ時代に幾度も金沢を訪れ、香林坊で野外ライブを開いたこともあると振り返り、「めっちゃ楽しかった。(今日も)こんなにたくさんの人が来てくれてうれしい。ほんまにありがとうね」と観客に話しかけた。新曲「世界一ごはん」や「My Favorite Songs(マイ・フェイバリット・ソングス)」なども披露し、優しい声で観客を魅了した。
一方、同店の専門店や香林坊大和、香林坊に開店したばかりのセレクトショップ「ビームス」「ジャーナルスタンダード」のお薦めの秋・冬ファッションを紹介するショー「KOHRINBO Collection(香林坊コレクション)」には、ファッション誌「AneCan(アネキャン)」専属モデルの有村実樹さんが出演。有村さんはヒョウ柄のコートやニットのポンチョを着てポーズを決めた。同「Men’s JOKER(メンズ・ジョーカー)」で活躍する森豪士さんも、ニットのジャケットにストライプ柄のポロシャツと白のデニムを合わせたさわやかなスタイルを披露した。
香林坊109では、ファッション誌「JELLY(ジェリー)」専属モデルの宮城舞さんと同「Happie nuts(ハピー・ナッツ)」専属モデルの峯村優衣さんによる「コーディネートトーク」が行われた。話題はダイエットや「モデルをしていて良かったと思うこと」で、館内のショップのポンチョとニーハイブーツを身に着けた宮城さんは「昨年はやばいと思って、2カ月間、夜ご飯を抜いて、週に3回はホットヨガに行って痩せた」と、スタイルを維持する苦労を明かした。高校生らは雑誌で見かける2人の生の姿に大喜びで、「かわいい」と歓声を上げていた。
このほか、七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんのスーパースイーツ講演会も行われた。