金沢のカレー店「チャンピオンカレー」(野々市町)が9月11日、加賀れんこんと能登産豚肉を使ったレトルトカレー「加賀れんこんポークカレー」を発売した。
黒くドロっとした濃厚なルーと付け合わせの千切りキャベツが特徴の「金沢カレー」は、ステンレスの皿に盛られフォークで食べるスタイルで、ご当地グルメとして人気を集めている。同カレー発祥の店として全国に38店舗を展開する同社は、伝統のカレーソースの味を守り続けながらも、日々試行錯誤しながら新しい味を追求している。
「カレーという食文化を通して地域社会に寄与し、お客さまに感動を届けたい」と百年起業を目指す同社が、創業50周年を記念し開発した同商品。JA金沢市より「加賀野菜を使った地産地消カレーができないか」という要望に応え、地元の食材PRに一役買うことになった。
食材として選んだのは、ホクホクとして柔らかい独特の食感と甘みが持ち味の「加賀れんこん」とうま味豊かな「能登産豚肉」。加賀れんこんの味を最大限に引き出すため、レンコンの皮をむかずカットサイズや厚みの調整に工夫を凝らした。
「金沢・冬カレー」として認知度を高める狙いもあり、販売目標は月間3000食とする。同社の清水弘人さんは「石川県に育ててもらったからこそ迎えることができた50年の節目に、地元食材を使って恩返しできたらと考案した。生産農家の皆さんが大事に育てた加賀れんこんの品質を最大限に生かした新商品を一度試してもらえれば。順次、全国で販売する計画もある」と話す。
価格は、1箱(200グラム入り)=510円。同社ネットショップのほか、JA金沢市直売所「ほがらか村」、高速道路SA売店、JR金沢駅構内コンビニなどで取り扱う。