金沢湯涌夢二館(金沢市湯涌町、TEL 076-235-1112)のミュージアム・ショップで販売されている同館オリジナル・エコバッグが好調な売れ行きを見せている。
同館では、竹久夢二作品をあしらったオリジナル・エコバッグの製作を湯涌創作の森(金沢市北袋町)のシルクスクリーン工房に依頼。同工房とのコラボレーションにより、「湯涌生まれ」のエコバッグが完成した。夢二の作品を元にした「いちょう」「つばき」「宵待草」「黒猫を抱く女」の4柄があり、サイズは30センチ×30センチ、30センチ×36センチ、35センチ×34センチの3種。価格は各1,500円。生地はキャンバス地で底部にマチが付いているため、丈夫で多めの収納にも対応できる。
一つひとつがシルクスクリーンの職人によるハンドメードのため色合いがそれぞれ異なり、一点もの独特の色遊びを味わえるのが特徴。美人画の「宵待草」と「黒猫を抱く女」は1色刷りで、入荷時期によって異なるが、赤や茶、紺などの色がある。「いちょう」「つばき」は複数の版を使うため、同じ柄でも色の組み合わせやシルクスクリーンならではの色使いによって全体の印象が変化する。
同館では10月6日より、「蕗谷虹児(ふきや・こうじ)展」開催に合わせてエコバッグの販売を始めた。同館の田中咲枝さんと宮村晃子さんによると、レジ袋削減の動きなどから販売直後より好調な売れ行きを維持しており、一番人気は色遊びを最も楽しめる「いちょう」柄だという。海外への土産用に美人画のバッグをまとめて購入する人や、新たな色合いを求めて入荷待ちをする人も。
田中さんと宮村さんは「シルクスクリーンの職人さんも楽しんで作ってくださっている。年末年始も開館しているので、帰省や観光の際のお土産や記念としてご利用いただければ」と話している。電話による通販も受け付けている。
開館時間は9時~17時30分(入館は17時まで)。蕗谷虹児展は来年1月14日まで。1月24日~4月13日は同館コレクション展「描かれた恋」を開催予定。いずれも会期中無休。