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いしかわ子ども交流センターのプラネタリウムに新型投影機-旧型に別れ

8月末で引退する投影機

8月末で引退する投影機

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 いしかわ子ども交流センター(金沢市法島町、TEL076-243-6501)に来年5月までに、最新鋭の3次元デジタルシステムが導入されることになった。34年にわたって来館者に夢を与えてきた現在の投影機は8月31日を最後に引退する。

8月末で引退する投影機

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 新しいシステムは、高解像度のプロジェクター2台を連動して180度、切れ目のない映像を映し出す「デジタルスカイマックス2」。従来のプラネタリウムは地球上で見た天体の動きを投影してきたが、新型機は宇宙空間に飛び出したロケットから見た星々を再現することができ、宇宙旅行気分を味わえる。例えば、土星の輪をくぐり、小惑星探査機「はやぶさ」から地球を見ることも可能に。国内では5台目で、北陸では初めて。県が2億3,000万円をかけて整備する。オープンは来年5月5日を予定。

 現在の投影機「五藤式GM15-T」は1978(昭和53)年5月5日、同センターの前身、県立児童会館に設置され、子どもや若いカップルらの人気を集めてきた。投影機の寿命は通常10~15年とされ、修理しながら使い続けて来たが最近では作動しない機能が増え、月の満ち欠けや北極星の軌跡などを再現できなくなっていた。

 同施設では長年の感謝を込め、最終日の31日まで「プラネタリウム・フィナーレ」と題した一般投影を実施している。故障せずに残った全ての機能を使い、世界各地から見た星空や1年間の星の動き、未来の天体などを映し出し、別れを惜しんでいる。来館者は導入初期に子どもだった30~40代が多く、宇宙への夢を膨らませた昔を懐かしんでいる。

 26日には「大感謝祭」を開催し、「プラネタリウム・フィナーレ」のほか、導入当時の館長らがエピソードなどを紹介する「プラネタリウムの想い出」を上映する。定員は180人で、18時からの第2部は事前予約が必要。観覧は無料だが、幼児は入場はできない。

 開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。

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