秋の訪れを告げる風物詩として、日本酒愛好家の間で人気を集めている秋の限定酒「石川ひやおろし」の一斉発売を控え、現在、県内の酒販店で予約を受け付けている。
「ひやおろし」は、冬に醸造した清酒をひと夏越して熟成させ、飲み頃となった秋口に生詰めした季節限定酒。搾りたてのときには、荒々しかった味が丸みを帯びて優しい味わいとなるのが特徴。「石川ひやおろし」は、県酒造組合連合会、県卸売酒販組合、県小売酒販組合連合会が2007年から一斉発売を始めた。5年目となる今年は、白山市の「菊姫」が加わり過去最多の28銘柄が出そろった。
県酒造組合では料飲店への拡販を図るため、「石川ひやおろし」を置く飲食店マップを作成し、今年は片町周辺に加え、武蔵と金沢駅周辺にも範囲を広げた。生詰ならではの酒の品質を保持するため鮮度物流にも力を入れるなど努力を重ねたことが奏功し、昨年は目標の3万本に対し約4万5000本を売り上げた。今年の販売目標は5万本とし、さらなる拡販を目指す。
発売日を9月9日としたのは、酒を酌み交わし長寿を祝う重陽の節句が同日であることから解禁日としてイベント性を持たせるためで、当日は試飲キャンペーンイベントも計画しているという。
全銘柄とも720ミリリットル入り。数量限定で、予約締め切りは、1回目(9月9日発売分)=8月19日、2回目(10月1日発売分)=9月16日。価格は1,050円~2,700円。予約は県内の酒販店で受け付ける。問い合わせは同組合(TEL 076-251-2115)まで。