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金沢のギャラリーで「本多裕紀個展」-来場者が投票で選んだ作家を応援

来場者の投票により選ばれた本多裕紀さんの作品「今度生まれて来る時も、また」

来場者の投票により選ばれた本多裕紀さんの作品「今度生まれて来る時も、また」

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 ギャラリー「金沢アートグミ」(金沢市青草町、TEL 076-225-7780)で現在、「卒展セレクション2010長期サポート作家 本多裕紀個展『今度生まれて来る時も、また』」が開催されている。

金沢アートグミで開催されている「本多裕紀個展」の会場風景

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 同展は、来場者による投票結果をもとに今後、同ギャラリーが長期的に応援していく作家を決めるもの。同ギャラリーを運営するNPOの会員が推薦する美術系学校の卒業制作の8作品を展示し、約300人の来場者が投票を行った。結果、本多さんが1回目の長期サポート作家として選ばれた。

 羽咋市出身で金沢美術工芸大学を卒業した本多さんは、「純粋経験」をキーワードに美術を「瞬間的かつ多義的な外界認識の方法」と捉え、多様な素材で制作活動を行っている。

 会場には、空間全体を作品として体験させる大規模インスタレーション作品「今度生まれて来る時も、また」が圧倒的なインパクトで来場者を引き込む。FRP・アルミパイプ・エポキシ樹脂・塗料を素材に用い、高さ3メートルほどのハスが210本ほど並ぶ会場で、来場者はその合間を歩くことができる。「泥沼は現世、ハスの上は極楽浄土」とい仏教的概念を基に、鑑賞者の頭上にハスの葉が湖面に浮かぶように広がることにより、現世と来世の境界としての架空の水面を形成し、水面から立ち上がるハスの花と葉によって極楽浄土の世界を創り出した。

 関連イベントとして、本多さんの作品空間とコラボした「宮内優里+number0」のライブを予定。(8月13日、開演19時、参加費=1ドリンク付きで2,000円、定員50人、要予約)。

 開場時間は10時~18時。水曜定休。8月14日まで。

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