ANAクラウンプラザホテル金沢(金沢市昭和町、TEL 076-224-6130)で7月31日から、伝統工芸の体験講座「金沢手づくり塾」が開かれる。観光客や市民らに金沢が世界に誇る工芸の技の一端に触れる機会を提供する。
手づくり塾は、同市が2009年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)からクラフト(工芸)分野で高い評価を受け、「創造都市ネットワーク」に登録されたことをきっかけに、同ホテルが毎年、夏休みに合わせて開いている。敷居が高いイメージがある伝統工芸に気軽に親しんでもらおうと、簡単な作業で見た目も美しい作品が仕上がる8講座を用意する。
初日の31日は、和刺しゅう「加賀繍(ぬい)」をあしらったオリジナルヘアアクセサリーやキーホルダーを作る「加賀繍 私だけの小物づくり」と、二俣和紙と水引飾りで仕上げる匂い袋「花香」の2教室を予定する。講師は、石川加賀刺繍協同組合の組合員と紙の専門店「紙処 なごみ」(問屋町2)の関係者が務める。
最終日の8月5日までには、数十種類の鳥の羽根の中から好みのものを選び、自由に組み合わせてオリジナルの首飾りを完成させる「加賀毛針チョーカー」や、漆器の盆に彩色する「加賀蒔絵(まきえ)の丸盆」、白地の人形に顔を描き、色を付ける「加賀八幡起き上がり」の講座も開く。
同ホテルのマーケティング・商品企画マネジャー宮嶋佳代さんは「昨年はお母さんが子どもさんの手伝いをするほほ笑ましい場面が見られた。特に、加賀八幡起き上がりは未就学のお子さんでもできるので、ぜひ参加していただきたい」と呼び掛ける。
受講は全て有料。ホテルメードのケーキとドリンクが付く。スケジュールや受講料などの詳細はホームページで確認できる。申し込みは開催の2日前まで。