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金沢のギャラリーで県内作家10人が作品展-テーマ設けず個性表現

山室淳平さんによる油画

山室淳平さんによる油画

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 金沢の「ギャラリー点」(金沢市入江、TEL 076-292-2140)で現在、企画展「existence of TEN~10人の美術家たち」が開催されている。

山村慎哉さんの漆芸による作品「桃形金蒔絵香合」

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 同展のタイトル「existence of TEN」(=10の存在)は、「TEN」に「10人の作家」と同ギャラリー名「点」をかけたもの。「当ギャラリーならではの空間で、アートをより身近に体感してほしい」と、オーナーの金田みやびさんが企画した。

 出展するのは、扇田克也さん(造形)、樫尾聡美さん(染色)、北本真隆さん(油画)、河野迪夫さん(金工)、児玉賢三さん(ファイバーアート)、藤原絵里佳さん(陶)、松永敏さん(日本画)、村瀬貴浩さん(造形)、山村慎哉さん(漆芸)、山室淳平さん(油画)の10人。

 会場には、さまざまなジャンルで活躍する20~50代の作家の作品約50点が並ぶ。伝統的な素材や技法を継承しながらも、現代的な作品世界を生み出す漆芸作家・山村さんの「桃形金蒔絵香合」は桃をかたどった作品の表面に平仮名で「も」の文字をデザインする。ガラスに映る桜の花を日本画で描いた松永さんの「春鏡」は、薄曇りの金沢の春に見るやさしいグレーと、厳しい冬を乗り越えた初々しいピンクがしっとりと表情を醸し出している。

 金田さんは「あえてテーマを設けなかったために生まれた各作家の独自のスタンスを楽しんでもらえれば。作品同士の交流、作品と鑑賞者の交流が生まれる空間となれば」と期待を寄せる。

 開場時間は12時~18時。木曜休館。入場無料。3月2日まで。

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