金沢フォーラス(金沢市堀川新町、TEL076-265-8111)は11月24日までに、外壁に設置した大型LEDビジョンを使って金沢のアート・カルチャーの発信を始めた。現在は第1弾として、金沢美術工芸大学の学生らの映像作品を紹介している。
LEDビジョンは縦約5メートル、横約9メートルの大きさ。JR金沢駅に降り立つ観光客らに「東京にもない、大阪にもない、ニューヨークにもない、金沢にしかないオリジナルなかっこよさ」を知ってもらい地域に貢献しようと、地元の学生やクリエーターらが制作した映像作品の上映を決めた。
取り組みは、「Kanazawa Cool(カナザワ・クール)」と命名。現在は、同大美術工芸学部デザイン科視覚デザイン専攻の学生の6作品と、毎年、金沢で開催されているデジタルクリエーターの祭典「eAT KANAZAWA(イート金沢)」の過去の受賞作3作品を採り上げている。
美大生の作品は、2本の手が同市香林坊交差点付近を行き交う人々をつまんで動かすユニークな合成映像「Play with Windows(プレイ・ウィズ・ウィンドウズ)」、昔話の「かさ地蔵」をアニメーションにした「障子マンガ」、1本の赤い糸から車や幼児、クマのぬいぐるみ、サッカーボールをける男性などが生まれるグラフィック「赤い糸」など。1本あたり5~6分の長さで、発想の豊かさや色彩の美しさに引かれ、映像が終わるまで立ち止まって見入る通行人の姿も見られる。
作品は10時~18時の毎時0分から、各1本ずつ紹介している。今後、順次入れ替えていく予定。