金沢のしいのき迎賓館で9月4日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネジャー川口淳一郎さんが「小惑星探査機『はやぶさ』プロジェクトに学ぶ」と題した講演を開催する。
はやぶさは2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機。打ち上げ後、エンジントラブルなどの相次ぐ困難を乗り越え、イオンエンジンの実証試験を行いながら、2005年9月に小惑星イトカワに到達。表面から物質サンプルの採集を試みた後、2010年6月13日、約60億キロにおよぶ旅を終え、地球に帰還した。絶望的な状況から「不死鳥」のように何度もよみがえり、地球を目指すはやぶさの姿は、多くの人に感動と希望を与えた。
主催の大学コンソーシアム石川(金沢市広坂2、TEL 076-223-1633)の関係者は、「川口さんを中心とするJAXAのはやぶさチームは、数多くのトラブルを乗り越えて地球に戻ってきた。困難をいかに乗り越えるかということを、石川の未来を担う学生にぜひ学びとってほしい」と参加を呼びかけている。
時間は14時~16時。しいのき迎賓館での本講演は、高校、高専、短大、大学、大学に通う学生が対象。ライブ中継映像が視聴できるサテライト会場(小松短期大学、金沢工業専門学校、金城大学)には、一般参加者も入場できる。参加無料。事前申し込みが必要。申し込み方法はウェブサイトで確認できる。