野々市町の「ラーメン左近」(TEL076-246-8998)がイリコを利かせたオリジナル手作りラー油を開発して販売し、人気を集めている。
商品名は「左近の食べるらぁ油」。店長の鶴賀清仁さんが全国的な「食べるラー油」ブームを受けて、市販されている商品よりももっとおいしいものを作ろうと一念発起し、イリコ入りのオリジナルレシピを考案した。
製造工程ではフードプロセッサーを使わず、ニボシ、タマネギ、ニンニク、ショウガなどの材料はすべて包丁で細かく刻み、手作り感を出している。具材が瓶中の7割を占める具沢山のラー油だが、「食感よりも味を重視した。イリコの味がけっこう強く、特に白ご飯にかけるとおいしい」と鶴賀さん。ドレッシング感覚で冷やっこやサラダ、トンカツにのせる使い方も推奨している。
保存料は使わず、鶴賀さんが平日夕方から夜にかけて作った新鮮なものを翌日販売するのも特徴。
4月末に発売し、従業員の知人に配るなどして地道にPRしたところリピーターが増え、5月は90個、6月は140個が売れた。ラー油を買うためだけに来店する客もおり、7月に入ってからも前月の2倍のペースで売り上げが伸びているという。
鶴賀さんは「外食をする人が減ってきているが、うちの店の品物が食卓にあれば、店名を見て再び食事に来てくれるきっかけにもなると思う」と期待を込める。
120グラム入り、450円。現在は同店のみで扱っており、今後インターネット販売も予定する。同店の営業時間は11時~22時30分。