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金沢箔の箔一、上質工芸品の新ギャラリー びょうぶ、掛け軸、飾り皿など約100点

「創造工芸ギャラリー」の様子

「創造工芸ギャラリー」の様子

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 金沢の金箔(きんぱく)総合メーカー「箔一」(金沢市森戸、TEL 076-240-0891)は11月23日、本店に併設する箔巧館2階に「創造工芸ギャラリー」をオープンした。

【パノラマVR】箔一 箔巧館内にオープンした「創造工芸ギャラリー」

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 同社は1997年、金箔の歴史や文化を伝える施設「箔巧館」を開設。金箔作りの実演、箔貼り体験教室などを行うほか、金沢箔土産のショップ、金箔ソフトクリームを提供するカフェなどを設け、観光客を中心に人気を集めてきた。開館20年を節目に来春までに全館リニューアルすることにし、それに先駆けて上質工芸品に特化した同ギャラリーをオープンした。

 同ギャラリーは「上質工芸品による新しいスタイルの提案」をテーマとして、約200平方メートルのフロアにびょうぶ、掛け軸、飾り皿など約100点の工芸品をそろえる。

 俵屋宗達の「風神雷神図」、尾形光琳の「紅白梅図」など誰もが知る名画を金箔を使って表現したびょうぶ、本阿弥光悦、狩野山楽らの作品をモチーフにした飾り皿、金箔をぜいたくに使ったアートパネルなどを展示。日本の文化や風習に根付いた工芸品が中心だが、びょうぶは絵画のように壁に掛けるなど、アート性を高めて現代の生活に馴染(なじ)むような新たな楽しみ方も提案する。

 浅野達也社長は「より上質な金箔工芸品を求めるお客さまが増えてきたことに対応し、伝統の技法と現代の技術を融合した工芸品を『創造工芸』として打ち出すことにした」と話す。全館リニューアルに向けては「金箔の魅力を分かりやすい形で紹介し、多くの方に伝統工芸に親しんでもらえる場所にしたい」と意気込む。

 営業時間は9時~18時。入館無料。

後援申請20141009
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