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九谷焼の「モノづくり」舞台裏を展示する企画展 制作過程など紹介

山下紫布さんの展示

山下紫布さんの展示

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 石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で現在、企画展「進化する九谷」が開催されている。

石川県立伝統産業工芸館で開催されている「進化する九谷」の会場風景

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 約360年前に誕生した九谷焼の技術が現代九谷へと受け継がれる中、同展ではあえて現代に活躍する作家が制作した完成作品を展示するだけでなく、作り手の試行錯誤や制作過程を見て取れる試作品やテストピース、アイデアノートやデザイン画などを展示することで「モノづくり」の舞台裏を紹介する。

 出展するのは、石川県立九谷焼技術研修所が技術とデザインの向上のため九谷焼作家の支援を行うデザイン支援事業に参加した作家ら19人。同事業の過去10年の活動成果を、完成作品58点と試作品などの資料を含めた計118点を並べる。

 赤地径さんは安定・安心の和絵の具を求め試行錯誤したテストピースと共に完成品を展示、宅間祐子さんはシンプルな色合いを表現するために試した多くのテストピースを公開する。山下紫布さんは複雑な模様を重ねる絵付け作業の制作過程を紹介する。

 同所長の松島一富さんは「九谷焼に持たれがちなイメージを変える展示内容となれば。歴史の中で進化していく九谷焼の舞台裏を見て、もう一歩近づいてもらえればうれしい」とコメントを寄せる。企画者でもある同館副館長の柳井篤子さんは「今後の伝統工芸を担う作家の思いを感じ興味を持ってもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。木曜休館。入館料は、大人(18歳以上=260円・65歳以上=200円)、17歳以下=100円、6歳未満無料。4月1日まで。

後援申請20141009
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