金沢を愛したカナダ人が「金沢弁の本」を出版-滞在中の感謝の気持ち込め

コリン・サヴェジさんが出版した「金沢弁の本」の第2版

コリン・サヴェジさんが出版した「金沢弁の本」の第2版

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 金沢に以前滞在していたカナダ人のColin J B Savage(コリン・サヴェジ)さんが外国人の視点から金沢弁を英語で解説した本「金沢弁の本―The Dialect of Kanazawa」が注目を集め、初版から半年を経た11月、第2版が発売された。

英語で金沢弁を解説した本の第2版を出版したコリン・サヴェジさん

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 金沢に滞在していたのは1997年~2003年の6年間。「金沢の人から温かい心をもらった。金沢は世界一の街」というコリンさん。滞在中、金沢コンベンションビューローに勤務していた経験から、外国人観光客に対して言葉も含めた金沢の文化を知ってもらい、自身が携わった人たちに金沢弁で「あんやと(=ありがとう)」と感謝の気持ちを伝えたいとの思いから出版を決めた。

 執筆のきっかけについて、コリンさんは「外国人から英語で金沢弁のことを聞かれて返答に詰まっている日本人ガイドを見た時、金沢弁を習いたい外国人や観光ガイド、市民に向けて、金沢弁を英語で解説することにニーズがあるのではないかと思った」と話す。同書では、自身の体験談を交えながら「だら(=ばか、あほ)」などの生活に密着した金沢弁も解説する。

 滞在中の思い出については、「金沢は都会から離れているけど田舎ではない。そのコンビネーションは、外国人が本当の日本を経験する良い場所。日本でもいくつかの都市で暮らしたが、中でも金沢の景色や自然が特に印象に残った」とコリンさん。

 現在、ロンドンで会社員として働くコリンさんは、妻が日本人であることから年に1度は来日。金沢にも立ち寄り、家族や友達、元同僚らと連絡を取り合うという。出身地のカナダと比べ「日本の歴史は信じられないほど長く複雑だが、日本の都会(東京や大阪)に比べ金沢は多数の博物館、寺、神社などがうまく街に溶け込んでいる。金沢は面白い、だから好きなんだ」と愛情を込めて語る

 第1版は、ネット出版社「Lulu」と「Amazon」、第2版は当面「Lulu」で入手できる。価格は15.92ドル。

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