「現代とは何か」を問うグループ展-金沢市民芸術村

参加アーティスト、村住知也さんの過去の作品から

参加アーティスト、村住知也さんの過去の作品から

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 「現代とは何か」を問い、現代においてアートが果たす役割を考えるグループ展「So contemporary」が6月12日より、金沢市民芸術村(金沢市大和町1、TEL 076-265-8300)アート工房で開催される。

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 同展には金沢美術工芸大学ゆかりのアーティストや招待作家が参加し、多彩な芸術スタイルによる表現活動が展開される。同展の呼びかけ人である村住知也さんは、物理的には目に見えない「透明な物質、無言の声、真空の匂い」を視覚的に形成する絵画やインスタレーションを手がける。金沢で能を学ぶフランス人のユザン・ナタリーさんは、能楽師の薮俊彦師らによる仕舞と能の舞台を演出するほか、造形的な作品を展示する。ほかに写真の林悠介さん、立体作品の山本優美さん、ビデオ作品のクリスティアーヌ・カヴァリン・カルリュさん、グラフィック・デザインのブリュノ・ベルナールさんが出展する。フランス在住の文化人類学者ババンさんはコメンターとして参加。

 12日はオープニングレセプションが行われ、19時より能が上演される。金沢では能楽が盛んだが、能舞台のない空間での上演は先駆的な試みとなる。13日19時より山崎阿弥さんと津田貴司さんによるボイスパフォーマンス、14日19時より、アートに対して対立する意見を持つ村住さんとデザイナーの中川晃次さんの対談が行われる。

 村住さんは「アートシーンが多様化し、アートとアートでないものの違いがあいまいで混沌としている現代において、異種のものを接近させ、その出会いから生まれる違和感や戸惑いから新しいものや可能性を導き出したいと思う。現代アートの市場として未成熟であり、現代アートの批評が確立していない金沢で、このグループ展を行い、プロのアーティストとして、現代や現代アートとは何かという問いに対して答えを出そうと努力する姿勢を見せていくことに意味がある」と話している。

 開場は11時~20時。16日まで。問い合わせは村住さん(TEL 090-2832-7723)まで。

金沢市民芸術村

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