金沢市近江町交流プラザ(金沢市青草町、TEL 076-260-6722)のキッチンスタジオで5月24日、「家族で作ろう3世代交流クッキング~金沢こども料理塾」が開催され、8家族23人が参加し、金沢の郷土料理を通して食に親しんだ。
4月16日の「近江町いちば館」オープンに伴い、3階に開設した同プラザを利用し、市が始めた食育計画事業の一環。子どもだけで調理をしながら金沢の食文化や栄養について楽しく学ぶ「金沢こども料理塾」の特別企画として、家族3世代で調理実習やかるた遊びなど食を通して交流を図る目的で実施された。
参加した子どもは小学1~5年生とその家族、青木クッキングスクール(長町)で教頭を務める加藤重和さんを講師に、金沢の郷土料理「茄子と素麺の煮物」、地元食材を生かした「甘エビの卵焼き」、子どもの好物「鶏肉と野菜の照り焼き丼」のメニューを仕上げた。
家族ごとに4つのグループに分かれ、子どもたちは卵を割ったり鶏肉に粉を付けたりする作業などで活躍。家族とともに和やかに調理を進め手作りの味を楽しんだ。「自分で作ると特別においしい」と笑顔で試食する子どもたちの姿を、保護者らは「いつもよりよく食べていてうれしい」と温かく見守った。食後には、金沢美術工芸大学の学生がイラストを描き市が制作した「かなざわ食育かるた」で金沢・石川の食文化や伝統行事をゲーム感覚で学んだ。
講座を担当する栄養士の大日方澄江さんは「市場の中にできた新しいキッチンスタジオで、金沢の食文化や栄養について多くの子どもたちに楽しく学んでほしい」と話す。
今後は、管理栄養士を講師に迎え、子どもだけで調理をしながら食文化や栄養について学ぶ「基礎8回コース」(6~7月の各週末)、「夏休み4回コース」(夏休み中の火曜日・金曜日いずれか)を予定している。金沢市内在住の小学生が対象で定員20人。参加無料。問い合わせは金沢市近江町交流プラザ(TEL 076-260-6722)まで。