石川県クラフトデザイン協会会員21人の作品を一堂に集めた作品展が、県地場産業振興センター(金沢市鞍月2、TEL 076-268-2010)で始まり、漆器や陶磁器、編み物、織物、和紙など129種・435点が同センターを訪れる人の目を楽しませている。
石川県地場産業振興センターが主催する同展のテーマは「春の訪れ」。会場には、パステル調の穏やかな色使いのショールやストール、節分やひな祭りにちなんだ、かわいらしい置物など初春を感じさせる作品が並ぶ。そのほか、タンポポや桜の柄などをあしらった九谷焼や輪島塗の器、木の温もりを感じさせる山中漆器のはしやさじなど、工芸王国・石川ならではの伝統工芸品も展示している。
来場者のひとりは、手作りの温かみが連想させるうららかな春のイメージに、「こうした小物があると、普段の生活にみずみずしさがちょっぴり増える」と話し、各作家が丹精した作品との出会いを楽しんでいる様子を見せていた。
開場時間は9時~17時。入場無料。展示品の販売も行う。3月8日まで。