映画「余命」-主演の松雪さんと椎名さんが金沢で舞台あいさつ

映画「余命」の一場面

映画「余命」の一場面

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 映画「余命」の公開を前に1月31日、主演の松雪泰子さんと椎名桔平さんがワーナー・マイカル・シネマズ金沢(金沢市福久2 金沢サティ3階、TEL 076-258-7575)で舞台あいさつを行った。

舞台あいさつをする松雪さんと椎名さん

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 同作品は、結婚10年目を迎え待望の妊娠に喜びを感じたのも束の間、乳がんの再発を知り、自らのがんの進行と胎内に宿した命との間で選択を迫られる女医とその夫の姿を描く。38歳にして授かった命をあきらめて治療に専念するか、がんの進行を促進させても出産するか。外科医として病を知り尽くした女性の生きざまを松雪さんが熱演。椎名さんは、医大に進みながらもその後カメラマンに転身した夫役を務め、妻の妊娠を機に自分の立場を見つめ直す役どころで松雪さんとの初共演を果たした。原作は谷村志穂さんの同名小説で、メガホンをとったのは、映画「手紙」の生野慈朗監督。

 松雪さんと椎名さんのほか、竹内結子さん、柴咲コウさんらが所属する大手芸能プロダクション、スターダストプロモーションのグループ会社であるSDP(スターダストピクチャーズ)は、同作品で映画の配給事業に初参入した。同社はこれまでにも「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)や「いま、会いにゆきます」(同)などのヒット作の製作にかかわっており、出演者の調整から公開までのプロセスが円滑に進められることを強みにしたこの試みは、日本映画の新しい流れとして注目されている。

 「大好きな街、金沢に来るのを楽しみにしていた」「金沢には高校のときに修学旅行で来て以来2回目。昨日、加能ガニとコウバコガニを食べた。東京にはない味わいで、すごくおいしかった」と、それぞれ金沢ネタで切り出した松雪さんと椎名さん。

 「とてもポジティブな作品で、病と闘っている中に生命力を感じていただけると思う。この作品にふれて、どう生きるかということがとても大事だと感じた。日々生かされていることに感謝する気持ちが素直にわき上がり、今、この日、この瞬間を精いっぱい生きたいと感じさせてくれた作品。乳がんをテーマにしているので、まだ検診に足が向いていないという方がいらっしゃったら、大切な人を悲しませないためにも、この映画が検診に足を向けるきっかけになればと思う。夫婦の成長の物語でもあり、たくさんのことを感じていただけるのでは」(松雪さん)。

 「僕は、生まれたときから『余命』で、今も『余命』を生きているという考えを持っている。病を経験して、誰かが亡くなったときに、人生というのはすてきだなとか、これをやっておけばよかったとかいうことを強く感じるのが普通だが、この映画を通して、日常、健康的に何気ない一日が終わることが幸せだったり、生きる喜びになったりしていることを再確認した。皆さんにも、映画を見終わったときに、そういう喜びを昨日よりも感じてもらえれば、この映画の意味があると思う」(椎名さん)。

 同作品は2月7日公開。石川県内では同館のほかユナイテッド・シネマ金沢(高柳町1)、ワーナー・マイカル・シネマズ御経塚(石川郡野々市町、御経塚サティ内)で上映する。

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