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金沢21美でコンサート リトアニアと能登を音楽でつなぐ

コンサートの様子

コンサートの様子

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で11月10日、コンサート「ETERNAL PEACE Vol.5 リトアニアと日本の音楽家の試み with NOTO」が開かれた。

「ETERNAL PEACE Vol.5 リトアニアと日本の音楽家の試み」

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 音楽やアートイベントを行うサロン「ミュージックアート北野印房」(同)を運営するピアニストの清水史津さんが、日本とリトアニアの音楽を通じて相互の文化交流を図ることを目的に開いているコンサート。今回は5回目で、能登半島地震からの復興の願いを込めて企画した。

 当日は、清水さんのピアノに合わせ、リトアニア出身バイオリニストのジドレさんとパーカッション奏者の井上恭子さんによる即興演奏で幕開けした。金沢児童合唱団「エンジェルコーラス」の子どもたちが、三善晃作曲「風のとおりみち」を、歌の内容に合わせた動物に扮(ふん)して合唱し、会場を盛り上げた。清水さんが珠洲市を舞台にした映画の挿入曲として作曲した「巡」をピアノ演奏したほか、メゾソプラノ歌手の仲谷響子さんが「ひなの日は」「サルビア」などを歌唱。最後は、出演者全員でリトアニアの作曲家・ケルナギスの「白い鳥」を披露した。

 清水さんは舞台上で「ジドレさんにリトアニアの曲をたくさん教わった。子どもたちもどんどん上手になった。音楽を通してみんなが仲良くなってほしい」、ジドレさんは「ありがとう」のリトアニア語「アチュー」とあいさつ。輪島市で被災し、現在も南砺市で避難生活を続けている仲谷さんは「先日も珠洲市の小学校へ行き、仮設校舎で歌ってきた。まだまだ悲しい現状もあるが、祭りも復活し、子どもたちも元気に頑張っている。心をはせてほしい」と呼びかけた。

 会場では復興支援として「Re-keisoudo project」(珠洲市)による「珠洲の珪藻(けいそう)土を再利用したコースター」や、「Hosi bosi coffee」(輪島市)のコーヒー豆、写真家の浅田政志さんとFOCUS写真部員による能登復興チャリティー写真集「能登、ひとおし。」などを販売した。

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