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金沢で工芸×ワインのイベント 金沢生まれの染色作品とワインが出合う

加賀城健さんと作品「Conductor-水無川」

加賀城健さんと作品「Conductor-水無川」

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 共に金沢でつくられた工芸作品とワインを楽しむイベント「Magic Hour Gallery 秋色の工芸とワインの夕べ」が10月4日、ギャラリー「ガレリアポンテ」(金沢市里見町)で行われた。

「Magic Hour Gallery 秋色の工芸とワインの夕べ」

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 主催は認定NPO法人趣都金澤などが運営する金沢21世紀工芸祭実行委員会。当日は約15人が参加した。

 当日、ギャラリーに展示したのは金沢美術工芸大学の教授で染色作家の加賀城健さんが制作した長さ25メートルの作品「Conductor-水無川」。防染糊をまき散らすことで染め抜かれた抽象的な模様が、スプレーを使ってぼかしながら染色したという布に浮かび上がる作品。部分的に伸子(しんし)と呼ばれる伝統的な染色道具を使って作品を立体的に見せたり、会場に収まらない部分は丸めてボリューム感を強調したりするなどして展示を工夫した。加賀城さんは「中原中也の詩から川の流れをイメージし、さらに能登半島地震からの再生を願う思いを作品に込めた」と話す。

 会場に用意したワインは「Vin de la bocchi/ヴァン・ド・ラ・ボッチ」(俵町)の本多路代さんと夫の雅人さんが2020年に完成させたワイナリーで金沢産のブドウから造った「No.24 ソーヴィニョン・ブラン 2024」など5種類。路代さんは「土地を開墾して16品種のブドウを育てるところからやっている。ワインの多様性を楽しんでほしい」と紹介した。

 参加者は、作品の前で加賀城さんと会話したり、ワインを飲み比べたりして夕暮れ時のひとときを楽しんだ。

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