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金沢の神社で「復活窪市」 高校生らがウクレレと津軽三味線で初セッション

(左から)演奏する河島結さんと能戸悠成さん

(左から)演奏する河島結さんと能戸悠成さん

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 「金澤宮遊(かなざわきゅうゆう)復活窪市(くぼいち)2025」が 9月27日、神社「久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)」(金沢市下新町)で行われ、高校生らが演奏を行った。

久保市乙剣宮で「復活窪市」

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 金沢市観光協会によると同神社は「金沢の市場発祥の地」で、主計町の茶屋街に通じる「暗がり坂」や、泉鏡花記念館が近くにある観光地に位置する。

 同イベントは、かつて神社境内で行われていた市を復活させて当時のにぎわいを取り戻そうと、氏子区域の有志と認定NPO法人「趣都金澤」を中心とする復活窪市実行委員会が主催して2011(平成23)年から開いている。

 快晴だった当日は、境内に野菜販売や地域の飲食店が露店を出したほか、神社の石段をステージに見立ててジャズの演奏などが行われた。

 ステージでウクレレを演奏した河島結さんは石川工業高等専門学校2年生で、建築を学んでいる。ウクレレは幼稚園のときに始めて、今では友人と組んだデュオ「こごみゆい」で活動しているが、この日はソロで出演した。デュオとしては昨年、「The Ukulele Contest 4all(ジ・ウクレレ・コンテスト・フォーオール)」インスト部門の最優秀賞を獲得し、ハワイや横浜のイベントでもステージに立ったという。

 津軽三味線で出演した金沢桜丘高校2年の能戸悠成さんは、一川明宏さんが主宰する「明宏会」に所属する。今年「全国じょんから三味線競技会」個人最上級部門で優勝、「津軽三味線世界大会」個人B級で準優勝し、石川県文化優秀賞を受賞した実力者。

 今回は、それぞれが数曲ずつソロ演奏を披露したほか、1曲を2人で合奏した。共に少ない弦数の楽器にもかかわらず、2人は豊かな音色と激しいリズムの演奏で会場を盛り上げた。「ジャンルの異なる楽器と演奏するのは初めてだった」と能登さん。河島さんは「2週間前に一度会って練習しただけだったけど、うまくできた」と振り返る。

 会場では地元住民のほか、通りかかった観光客も加わり、手拍子を打って聴き入ったり、写真を撮ったりしていた。

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