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現代の人間の境界線を舞台に スペースノットブランクが21美で公演

6月11日から19日まで上演された東京・三鷹公演の様子

6月11日から19日まで上演された東京・三鷹公演の様子

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 新しい舞台芸術に挑む舞台作家コレクティブ(=集団)「スペースノットブランク」が、7月3日・4日、金沢21世紀美術館で「ささやかなさ」を上演する。

スペースノットブランク「ささやかなさ」 

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 同コレクティブは2012(平成24)年に、小野彩加さんと中澤陽さんが設立。舞台芸術の既成概念にとらわれず、新しい表現思考や制作手法を開発しながら、舞台芸術の在り方や価値を探求しているという。演劇コンクールでグランプリを受賞するなど、さまざまなアーティストとのコラボレーションによる公演を全国各地で行ってきた。

 2019年に香川県で初演された劇作家・松原俊太郎さんの同作品は、「現代の人間と人間の境界線の存在」がテーマ。卒業式の日に集まった生徒たちが、いなくなった1人の人間を思い出しながら、その求めていたものや託していたものについて問答し、謎を深めていく姿を描く。昨年5月に再演予定だったが、新型コロナにより中止。1年越しに東京と金沢で再演することが決定した。出演する俳優や、公演場所、見る人なども変わることから、何度もリライトして今回の上演に臨んだという。

 同公演は、舞台芸術を通して地域文化の活性化を目指す「芸術交流共催事業 アンド21」に採択されており、地域交流や次世代育成につなげることにも期待されている。

 スペースノットブランクの小野さんと中澤さんは「東京公演では、たくさんの前向きな『謎』を観客と共有できた。言葉と体をたくさん準備しているので、それぞれ好きなところを見て楽しんでほしい」と話す。

 7月3日は13時と18時、4日は13時からの計3公演を予定。チケットは前売り一般=2,900円、30歳以下・60歳以上=2,400円、高校生以下無料(要申し込み)。

後援申請20141009
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