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金沢にタイポグラフィーの古書店&ギャラリー 活版印刷機のワークショップも

おすすめの一冊 デビッド・カーソンの「FOTOGRAFIKS」

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 金沢の橋場交差点の近くに3月24日、タイポグラフィーの古書店&ギャラリー「serif s(セリフエス)」(金沢市尾張町、TEL 076-208-3067)がオープンした。

【パノラマVR】タイポグラフィーの古書店&ギャラリー「serif s」

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 タイポグラフィーは、文字を組み合わせて体裁を整える表現や技法のこと。もともとは活版印刷術を指し、15世紀からの長い歴史がある。同店は「本とギャラリーでつくるタイポグラフィーのある風景」をコンセプトに、関連書籍の販売や作品の展示などを行う。

 運営するのは、デザインやブランディングを手掛けるセイタロウデザイン(東京都渋谷区)。「タイポグラフィーの魅力を伝えたい」と、今回初めて地方に拠点を設けた。タイポグラフィーの専門店は珍しいが、代表の山崎晴太郎さんは「歴史と文化が根付いている金沢なら、たくさんの方に受け入れてもらえるのではないかと思った」と出店理由を話す。

 書籍はデザインやフォントのノウハウ本、作品集など洋書を中心に約100点の古書を扱う(現在は閲覧のみ、販売は5月開始)。中には、オランダを拠点に活動するグラフィックデザイナーIrma Boomさんがインクを一切使わずに作った「シャネルNo.5」のイメージブック「Chanel: Livre D'Artistes」など貴重なものも(販売は未定)。

 ギャラリースペースでは定期的に関連作品の展示を行い、第1回として「南陽堂書店へ。」を開催中。同店は2013年に閉店した老舗古書店「南陽堂書店」の店舗を改装して使っており、歴史ある場所を受け継ぐに当たって、山崎さんが2代目店主・柳川誠さんの遺品のスクラップブックからインスピレーションを受けて作った作品を展示する。

 山崎さんは「普段、文字を意識することは少ないと思うが、その歴史や美しさに触れて文字を見直すきっかけにしてもらえたら」と話す。店内には小型の活版印刷機を設置しており、今後はワークショップなども開催する予定。

 営業時間は、平日=11時~19時、土曜・日曜=12時~18時。水曜定休。

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