金澤表参道(金沢横安江町商店街)で10月11日、3Dアートイベント「よこ3D!アートコンペティション」が開催された。
「秋の金沢をアートの街に」をコンセプトに2013年に初開催し、今年で3回目となる同イベント。今年は金沢美術工芸大学や金沢学院大学の学生チーム、一般男女チーム、商店街女子チームの全9チームが参加した。金沢表参道の道路をキャンバスに、前日の夜から徹夜で描かれた立体的なトリックアート作品を大勢の来場者が楽しんだ。
作品は当日中に審査され、グランプリには、モグラが道路から飛びだす様を立体的に描いた「もぐらたたき」、「“よ”く出来ました!商店街賞」には、アリの行列を虫眼鏡でのぞき込む「あ!!」、商店街を訪れた人の投票で決定する「来場者いいね!賞」には、道路に宇宙を封じ込めた「またね。」が、それぞれ受賞した。その他、フェイスブックの「いいね」の数で競う「Facebookいいね!賞」も用意し、18日まで同イベントのフェイスブックページで投票を受け付ける。
道路一面に描かれた3Dアートを見た子どもは「最初はどうやって見る絵なのか分からなかったが、いろいろな方向から見て浮き上がって見えたときはすごくうれしかった」と笑顔を見せた。
主催する横安江町商店街振興組合の矩一浩さんは「『よこ3D!アート』は、完成されたアート作品ではなく制作過程も楽しめるイベント。日が昇るにつれて出来上がってくる高揚感も含めて楽しめる」と話す。「利用する画材はチョークや炭などの水で、こすれば簡単に流せるもの。次の日には描いた絵が消えてなくなる刹那的なイベントだが、今後も継続開催し商店街の活性化につながれば」とも。