金沢の名所を巡りながらプロの写真家らと撮影を行うワークショップ「金沢シャッターガール」が10月26日、犀川・浅野川周辺、ひがし茶屋街などで開催された。主催は東京シャッターガール製作委員会。
犀川・浅野川沿い、ひがし茶屋街などでシャッターを切る参加者たち
写真部所属の女子高生が街歩きしながら撮影し、地域の人たちと触れ合い、街や写真の魅力を発見する漫画「東京シャッターガール」にちなんで行われた同ワークショップ。「同作のような街歩きを金沢でもできたら」という金沢市の呼び掛けにより実現した。原作者の桐木憲一さん、写真家のハービー・山口さん、小林幹幸さんを迎えて、同日と11月24日に撮影会、12月21日に講評会を行う。
初回のワークショップとなったこの日は、桐木さんと小林さん、モデルとして金沢在住の高校生・三浦香凛さんが同行。首都圏や関西、金沢などから訪れた12人が参加し、金沢21世紀美術館、犀川・浅野川沿い、ひがし茶屋街などでシャッターを切った。参加者は漫画の世界に引かれた人やカメラ好きの人などさまざまだったが、すぐに意気投合し、終始和やかな雰囲気に包まれたという。
講師を務めた小林さんからは、風景だけでなく人物も入れてストーリーが生まれるような撮り方についてアドバイスがあり、参加者は熱心に耳を傾け、早速実践に移していた。撮影会後、「勉強になった」「いい経験ができた」などの声が聞かれたほか、橋や坂、川沿いの小道など普段なら通り過ぎてしまうような場所でも撮影が行われたことから、地元の参加者は「これまで気付かなかった金沢の良さが感じられた」と話した。
同委員会の一色卓丸さんは「金沢には撮りたくなる風景がたくさんある。金沢シャッターガールのフェイスブックは誰でも写真を投稿できるので、今回参加できなかった方もおすすめの金沢の風景を紹介していただけたらうれしい」と呼び掛ける。
11月24日の撮影会にはハービーさんと桐木さんが同行する。参加費は1万2,000円。撮影会参加者は、12月21日の講評会に無料で参加できる。ワークショップ後、桐木さんは金沢を舞台にした漫画を執筆する構想を明らかにした。