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石川産激辛トウガラシ入りチョコレート「ちょこっとなんば」発売

発売された「ちょこっとなんば」

発売された「ちょこっとなんば」

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 プランニングや観光活性化事業を手掛ける「Ante(アンテ)」(石川県加賀市)は10月1日、白山市剣崎町特産の激辛トウガラシ「剣崎なんば」を練り込んだチョコレート「ちょこっとなんば」を発売した。2014年度末に予定されている北陸新幹線金沢開業を見据え、地元の魅力を発信する新しい土産物として期待されている。

乾燥中の剣崎なんば

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 剣崎なんば生産組合によると、剣崎なんばは激辛でコクがあり、後味に甘味が出てくるのが特徴。タカノツメの2倍以上の長さがあり、ろうを塗ったかのようなつやのある深い赤色が美しい。戦後、需要の減少に伴って生産者数が激減し、一時は市場にほとんど流通していなかったため、「幻のトウガラシ」とも言われた。

 「ちょこっとなんば」は、同社が生産者たちを応援しようと企画。ミルクチョコレートに剣崎なんばの粉末を練り込み、一口大に仕上げた。

 口に入れた時は甘いが、食べた後、口の中に辛さと熱さが広がる「大人向けの味」(同社社長の中巳出理さん)。同組合代表の下村正耕さんは「ウイスキーや焼酎にも合う」と笑顔を見せる。

 同社は県内の「こだわり」の農産物・産品を使った加工品を企画しており、これまでに金沢市湯涌温泉のユズや珠洲市の海水塩、加賀棒茶を使ったご当地サイダーなどを商品化している。

 中巳出さんは「剣崎の知名度アップにつなげられたらうれしい」と話し、下村さんは同組合会計の東俊一さんと共に、「現在の組合員13人はほとんどが定年退職した人たち。新商品があると新規就農者を誘いやすくなる」と生産拡大への期待を込めた。

 1箱60グラム(10個)入りで、価格は525円。めいてつ・エムザ(金沢市武蔵町)、JR松任駅(白山市)、同加賀温泉駅(加賀市)、JAグリーン松任(白山市)などで販売している。

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