「小松のいいもの、懐かしいもの」をコンセプトにしたオンラインショッピングサイト「カオッサこまつ」が7月15日、本格始動した。企画運営はアンヤット(小松市)。
同サイトでは、全国的にも知名度が高いカレー店のレトルトカレーのほか、まきを使った地釜炊きの豆腐、歴史の長い小松の中華料理を代表するギョーザ、最近人気が高まっているバウムクーヘン専門店のスイーツなど、新旧の小松の味を取り扱う。中には市内の高校の購買部で50年にわたって愛されている菓子パンなどの変わり種も。
ターゲットは同市出身で市外に在住している人。ニッチを狙う分、商品説明には「小松を知っている人なら分かるネタ」(カオッサこまつプロジェクト担当・堀田好則さん)を盛り込み、小松にゆかりのある人に共感をもってもらえるよう工夫した。
「カオッサ」とは、「買おうよ」と仲間に呼びかけるニュアンスの方言。同社では手始めに関東、関西の県人会や同窓会組織に紹介し、口コミで消費拡大につなげたい考えだ。
参加企業はネット販売が初めてとなる個人商店が多い。底辺には魅力ある商品を持ちながらも自力では販路を拡大できない中小零細企業を支援したいという思いがある。同社では販売チャネルを広げるため、ネット販売のほかにも、カタログ通販や北陸自動車道上り線・尼御前サービスエリアでの店頭販売も行っている。
「地域にあるものが全国に通用することを証明して、生産者や加工業者に自信を持ってもらいたい」と堀田さんは期待を込める。新商品は随時増やしていく予定。今後は食に限らず特産の小松綸子(絹織物)を用いた雑貨なども扱っていくという。