地下食品売り場の改装を進めている香林坊大和（金沢市香林坊1、TEL 076-220-1111）は6月9日、和洋菓子や酒販、食品ギフトコーナーなどを先行オープンした。初日から、買い物客がお気に入りのデパ地下グルメを自宅用に買い求める姿が見られた。

スフレやバウムクーヘンを販売する「ガトー・ド・ボワイヤージュ」

　改装するのは地下1階の約3000平方メートルで、9日はこのうちLED灯への変更や床面の張り替え、ショーケースの入れ替え工事が終わった約1130平方メートルが新たな装いで営業を開始した。

　各コーナーでは自宅用需要に応えるため、少量詰め商品を充実させた。「金澤　烏鶏庵」はカステララスクとタマゴボーロの量り売りを始め、これまで化粧箱入りの贈答用品を主に扱っていた「文明堂」もあんみつやプリン、ゼリーを1個単位で販売。新設の食品ギフトコーナーでは、贈答用の詰め合わせの横に「山形屋海苔店」の缶入り焼きノリや「にんべん」のそうめんつゆ、「酒悦」の福神漬け、「とよす有庵」の小袋入りおかきなどを並べ、買い物客を迎えた。

　中元や歳暮時期に開設するギフトコーナーで、来店客から「人さまに贈るだけでなく、自宅でも有名店の品を食べてみたい」と1本・1缶単位での販売を求める声が聞かれることから、コーナー常設を機に要望を採り入れたという。

　このほか、和洋菓子コーナーでは「モロゾフ」の高級ブランド「モロゾフグラン」と「ブールミッシュ」のプレミアムブランド「ガトー・ド・ボワイヤージュ」が日本海側で初めて販売を開始し、焼き菓子の「ヨックモック」も新しく出店した。

　香林坊大和によると、9日午前中、同売り場には普段の平日の約3倍の客が訪れたという。

　営業時間は10時～19時（8階レストラン街は～21時）。