香林坊大和(金沢市香林坊、TEL 076-220-1111)に9月9日、秋の改装で19店が新規オープンしたほか、19店が移設などでリニューアルした。地階食品フロアにはグロッサリー「北野エース」が北陸初出店し、ワイン専門店も登場。消費者の「イエナカ消費」志向に応える品ぞろえとなった。
今回の改装では、買い物客の年齢層を拡大するため大学生や30歳前後(アラサー)向けのブランドを導入。外出せず、家の中で食事や余暇時間を楽しみたいという消費のニーズに対応するため、地階食品フロアとリビングフロアの充実を図った。
北野エースはグロッサリー(日配品)、チルド、びん・缶詰、調味料など4,500アイテムを取りそろえる。中でも、「北陸随一の品数」(同店)というレトルトカレーは、山形のサクランボ入りや明石のタコ、下関のフグ、北海道のタラバガニ、大阪・泉州の水ナスを入れたものなど200種類を並べた。オリーブオイルは1本480円から最高級の3,000円のものまで約35種類、しょうゆは25種類を置く。
同フロアには、「ワインショップエノテカ」も出店。1960年代~1980年代のオールド・ビンテージものを含めたワイン1,000本を取り扱う。オープニング企画として、9日~12日と18日~20日、本数限定の日替わりワインを用意。初日は、「通常は10万円以上で販売する」(同店)という1975年仏産「シャトー・ラトゥール」の赤6本を、1本3万9,900円で販売した。
このほか、婦人服は刺しゅう使いのワンピースで知られる「トッカ」、25歳以上の働く女性向けの通勤服、普段着、友人の披露宴用パーティードレスを提案する「ケティ」など、紳士服は「若くてかっこいい40代・50代」向けとして、カジュアル服「23区オム」や「デビッド・D・ドニガー」などを仲間入りさせた。
6階・リビングフロアには、アロマ用エッセンシャルオイルなどを扱う「生活の木」と、京都のスキンケアブランド「ブラックペイント」が加わった。
同店では既に1日、移設を終えた6店が開店している。今月23日には輸入ブティック「ロエベ」が場所を変えてリニューアルオープンする。今回の改装は2006年以降で最大規模だという。
営業時間は10時~19時。