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建築家ユニットが金沢の町家を色分け診断したガイドマップ
(2007年08月25日)
金沢の町家をタイプ別に色分け診断したガイドマップ「アトリエ・ワンと歩く 金沢、町家、新陳代謝」が8月25日より、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)のミュージアムショップで限定販売される。
ガイドマップを制作したのは、建築家の塚本由晴さんと貝島桃代さんによるユニット「アトリエ・ワン」。同ユニットは4月より、金沢の人とまちをより生き生きさせるために提案できることを建築家の視点で探る「いきいきプロジェクトin金沢」(同館主催)を展開しており、ガイドマップの作成はその一環。
マップの対象エリアは藩政時代の町人街が中心。アトリエ・ワンのメンバーと石川県や福井県で建築を学ぶ学生らが、犀川と浅野川に囲まれた市街地と両脇の茶屋街を4カ月かけて歩き回り、町家一軒一軒を調査した。「隣家に接する」「切り妻平入形式」「細長い平面構成で奥行きのある空間」「道路に接して使う」「間口を使い切る」などの条件を満たした建物を町家と定義付け、原形をとどめている第1世代から変形しているが町家の伝統を引き継いでいる第4世代までに分類し、一軒一軒を世代別に色分けして地図上に示した。さらに、町家の特徴ごとに「茶家町家」「銀縁町家」「つけヒゲ町家」「目隠し町家」「スカイ町家」「仮面町家」「リーゼント町家」「サラリーマン町家」「出戻り町家ビル」「センセイビル」などの呼び名をつけて24タイプに分け、各タイプを写真入りで紹介している。
マップは菊版(636ミリメートル×939ミリメートル)の両面4色刷りで、折りたたんで持ち歩ける。同館を出発点として全エリアを踏破する所要時間は、急ぎ足で約3時間。
アトリエ・ワンの塚本さんと貝島さんは「金沢の町家に対する『健康診断』を通して、現在の金沢の町並みがどのように新陳代謝を行ってきたかが見えてきた。高度経済成長期の建て替えを機に町並みは大きく変わり、金沢の町家はバラエティーのあるふるまいをしている。マップは、変化していく時代に合わせ、町家がまちと一体感をなしていくための戦略を立てるときの地図になるのでは。今後は、金沢の街で現代の町家を作っていくことを考えていきたい」と話している。
同マップは限定500部の販売で、1部700円。同プロジェクトの活動は同館の長期インスタレーションルームで9月17日まで紹介される。
関連記事(金沢経済新聞)−街の「いきいき度」を色分け診断−アトリエ・ワン金沢21世紀美術館「アトリエ・ワン いきいきプロジェクトin金沢」
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